無線式感知器とは、無線によって火災信号又は火災情報信号を発信する感知器をいいます。
自動火災報知設備の構成部品である感知器の一種です。
1.【条文】
消防法施行令第21条
消防法施行規則第23条~第24条の2
火災報知設備の感知器及び発信機に係る技術上の規格を定める省令
感知器とは、火災により生ずる熱、火災により生ずる燃焼生成物(以下「煙」という。)又は火災により生ずる炎を利用して自動的に火災の発生を感知し、火災信号又は火災情報信号を受信機若しくは中継器又は消火設備等に発信するものをいう。
2.【解説・その他】
・無線式感知器の基準は次のとおりです。
| 無線設備は、無線設備規則(昭和25年電波監理委員会規則第18号)第49条の17に規定する小電力セキュリティシステムの無線局の無線設備であること。 |
| 発信される信号の電界強度の値は、当該感知器から3m離れた位置において設計値以上であること。 |
| 無線設備における火災信号の受信及び発信にあっては、次によること。 (1)火災の発生を感知した感知器の無線設備が火災信号を受信してから発信するまでの所要時間が5秒以内であること。 (2)無線設備が火災信号の受信を継続している間は、断続的に当該信号を発信すること。ただし、受信機又は他の連動型警報機能付感知器から火災を受信した旨を確認できる機能又はこれに類する機能を有するものにあっては、この限りでない。 |
| 火災信号の発信を容易に確認することができる装置を設けること。ただし、受信機から当該確認をできるものにあっては、この限りでない。 |
| 無線設備の発信状態を伝える信号を168時間以内ごとに自動的に中継器又は受信機に発信できる装置を設けること。ただし、受信機から当該無線設備の発信状態を確認できるもの又は連動型警報機能付感知器にあっては、この限りでない。 |
| 他の機器と識別できる信号を発信すること。 |
| 電波を受信する機能を有するものにあっては、受信感度(無線式感知器から3m離れた位置から発信される信号を受信できる最低の電界強度をいう。)の値が設計値以下であること。 |
| 電源に電池を用いるもの(連動型警報機能付感知器を除く。)にあっては、次によること。 (1)電池の交換が容易にできること。 (2)電池の電圧が感知器を有効に作動できる電圧の下限値となったとき、その旨を受信機に自動的に発信することができること。 |
3.【その他の用語】
| 警戒区域 | 火災の発生した区域を他の区域と区別して識別することができる最小単位の区域をいう。 |
| 感知区域 | 壁又は取付面から0.4m(差動式分布型感知器又は煙感知器を設ける場合は、0.6m)以上突き出したはり等によって区画された部分をいう。 |
| 蓄積付加装置 | 受信機が検出した火災信号を蓄積することにより非火災報の防止を図ることができる機能を受信機に付加する装置をいう。 |
| 移報用装置 | 自動火災報知設備の火災信号を他の防災機器に移報するための装置をいう。 |
4.【FAQ】
Q1. 無線式感知器の特徴は?
・電池を内蔵し、無線による信号で火災を受信機へ送信できる感知器です。
・既存建物など、配線が困難な場合に適しています。
・電池の電圧が低下した時にはその旨を受信機に自動的に発信します。
・電池の電圧が無くなった場合は使用できないため、定期的な電池交換が必須です。
・無線のため、鉄筋コンクリート造などでは電波が届かない場合があります。
・無線式感知器は、施工性に優れる一方で、電池管理と電波環境の確認が不可欠です。
Q2. 無線式感知器はどんなものを設置してもいいのか?
自動火災報知設備の受信機、発信機、中継器、感知器は検定制度で合格したものでなければ設置できません。
Q3. 感知器の工事や整備をするのに資格は必要か?
感知器の工事・整備・点検を行うためには消防設備士甲種4類の資格が必要です。
整備・点検を行うためには消防設備士乙種4類の資格が必要です。
点検を行うためには第二種消防設備点検資格者の資格が必要です。
Q4. 感知器の新設、増設、移設、取替えを行う際、必要な届出はあるか?
感知器を設置する場合、「着工届」を工事する10日前までに届出する必要があります。
設置後4日以内に「設置届」を届出する必要があります。
※感知器の増設、移設、取替えを行う際、数が少ない場合は軽微な工事として着工届を省略できる場合もありますので必要に応じて管轄する消防署へ確認してください。
Q5. 感知器を使う設備は何があるか?
自動火災報知設備、特定小規模施設用自動火災報知設備、共同住宅用自動火災報知設備、住戸用自動火災報知設備、複合型居住施設用自動火災報知設備以外に、スプリンクラー設備、不活性ガス消火設備などの自動消火を行うための感知用、防火設備を閉鎖させるための感知用でも使用されます。
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