閉止弁とは?|消防法令の定義を解説

閉止弁とは、不活性ガス消火設備の貯蔵容器と選択弁の間の集合管や、起動用ガス容器と貯蔵容器の間の操作管に設ける、ガスの誤放射を防ぐための弁をいいます。

1.【条文】

消防法施行規則第19条の2

不活性ガス消火設備の閉止弁の基準

消防法施行令の一部を改正する政令等の公布について(令和4年9月14日消防予第416号)

2.【解説・その他】

・閉止弁の構造及び機能は、次のように定められています。

常時開放状態にあって、直接操作及び遠隔操作により閉止できるもの又は直接操作により閉止できるものであること。
直接操作により操作する部分には、操作の方向又は開閉位置を表示すること。
見やすい箇所に、常時開放し点検時に閉止する旨を表示すること。
開放及び閉止の旨の信号を制御盤に発信するスイッチ等が設けられていること。
使用時に破壊、亀裂等の異常を生じないものであること。
管との接続部は、管と容易に、かつ、確実に接続できるものであること。
ほこり又は湿気により機能に異常を生じないものであること。
弁箱の外表面は、なめらかで、使用上支障のある腐食、割れ、きず又はしわがないものであること。

・不活性ガス消火設備(二酸化炭素窒素IG-55IG-541)のうち、閉止弁の設置義務があるものは二酸化炭素のみです。ただし、どの消火薬剤であっても設置することが望ましいです。

・閉止弁は認定を受ける必要があります。

←認定制度とは?

・閉止弁には(1)製造者又は商標,(2)製造年,(3)耐圧試験圧力値,(4)型式記号,(5)流体の流れ方向(流れ方向に制限のない場合は除く)の表示が必要です。

 

3.【FAQ】

Q1. なぜ閉止弁が必要なのか?【事故の背景と義務化の理由】

令和2年12月から令和3年4月にかけて、二酸化炭素を消火剤とする不活性ガス消火設備に係る事故が相次いで発生しました。工事や点検時に適切に不活性ガス消火設備を停止させなかったことが原因です。

誤放射を防ぐため、二酸化炭素を消火剤とする不活性ガス消火設備には義務化されました。

 

Q2. 不活性ガス消火設備は誰でも点検できる?【点検資格の法的根拠】

二酸化炭素を消火剤とする不活性ガス消火設備は、消防用設備等又は特殊消防用設備等の防火安全性能を確保するために、消防設備士又は消防設備点検資格者でなければ点検することができません。

←消防設備士とは?

←消防設備点検資格者とは?

 

Q3. 閉止弁は平常時は開ける?閉める?【運用ルールと注意点】

閉止弁は、工事、整備、点検その他の特別の事情により防護区画内に人が立ち入る場合は、閉止された状態とし、それ以外の場合は、開放された状態としてください。

また、工事や点検を行う際は閉止弁を閉止するだけでなく、放射区画の出入口に、点検中を示す標識を掲げ、入室の制限も必要です。

 

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