浮き蓋とは?|消防法令の定義を解説

浮き蓋とは、屋外タンク貯蔵所の固定屋根タンクの内部で液体危険物に浮いている蓋をいいます。主に内容物の蒸発損失を防止するために設置されます。

1.【条文】

消防法

危険物の規制に関する政令第11条

危険物の規制に関する規則第22条の2

2.【解説・その他】

・浮き蓋は鋼製の一枚板構造、二枚板構造、アルミ製又はステンレス製の簡易フロート型、ハニカム型に分類されます。

・浮き蓋の基準は次のとおりです。

浮き蓋は、地震等による振動及び衝撃に耐えることができる総務省令で定める構造とすること。
浮き蓋付きの特定屋外貯蔵タンク(不活性ガスを充塡して危険物を貯蔵し、又は取り扱うものを除く)には、可燃性の蒸気を屋外に有効に排出するための設備を設けること。
浮き蓋付きの特定屋外貯蔵タンクには、浮き蓋の状態を点検するための設備を設けること。
浮き蓋付きの特定屋外貯蔵タンクのうち、その配管内に気体が滞留するおそれがあり、かつ、当該気体がタンク内に流入することにより損傷を受けるおそれがある浮き蓋として総務省令で定めるものを備えたものの配管には、当該気体がタンク内に流入することにより浮き蓋に損傷を与えることを防止するための総務省令で定める設備を設けること。


・浮き蓋の構造は次のとおりです。

一枚板構造の浮き蓋・厚さ3.2㎜以上の鋼板で造ること。
・告示で定める浮力を有する構造とすること。
・特定屋外貯蔵タンクのうち告示で定めるものの浮き蓋は、告示で定めるところにより液面揺動により損傷を生じない構造とすること。
・上記に規定する浮き蓋の浮き部分の溶接及び浮き部分と当該浮き部分以外の部分との溶接は、告示で定める方法によること。
・浮き蓋の浮き部分が仕切り板で仕切られた室には告示で定めるマンホールを設けること。
・危険物の出し入れによつて浮き蓋が損傷しないように必要な通気管等を設けること。
・浮き蓋を常に特定屋外貯蔵タンクの中心位置に保持し、かつ、当該浮き蓋の回転を防止するための設備(回転止め)を設けること。
・浮き蓋の外周縁は、たわみ性があり、かつ、側板に密着する性質を有する材料により被覆されていること。
・回転止め及び浮き蓋の外周縁の被覆等の滑動部分に用いる材料又は構造は、発火のおそれのないものとすること。
・浮き蓋に蓄積される静電気を有効に除去する装置を設けること。
二枚板構造の浮き蓋・厚さ3.2㎜以上の鋼板で造ること。
・告示で定める浮力を有する構造とすること。
・浮き蓋の浮き部分が仕切り板で仕切られた室には告示で定めるマンホールを設けること。
・危険物の出し入れによつて浮き蓋が損傷しないように必要な通気管等を設けること。
・浮き蓋を常に特定屋外貯蔵タンクの中心位置に保持し、かつ、回転止めを設けること。
・浮き蓋の外周縁は、たわみ性があり、かつ、側板に密着する性質を有する材料により被覆されていること。
・回転止め及び浮き蓋の外周縁の被覆等の滑動部分に用いる材料又は構造は、発火のおそれのないものとすること。
・浮き蓋に蓄積される静電気を有効に除去する装置を設けること。
簡易フロート型の浮き蓋
(ステンレス製のもの)
・危険物の出し入れによつて浮き蓋が損傷しないように必要な通気管等を設けること。
・浮き蓋を常に特定屋外貯蔵タンクの中心位置に保持し、かつ、回転止めを設けること。
・浮き蓋の外周縁は、たわみ性があり、かつ、側板に密着する性質を有する材料により被覆されていること。
・回転止め及び浮き蓋の外周縁の被覆等の滑動部分に用いる材料又は構造は、発火のおそれのないものとすること。
・浮き蓋に蓄積される静電気を有効に除去する装置を設けること。
・簡易フロート型の浮き蓋は、告示で定める浮力を有する構造とすること。
・簡易フロート型の浮き蓋の浮き部分相互の接続箇所は回転性を有する構造とすること。
簡易フロート型の浮き蓋
(ステンレス製のものを除く。)
・危険物の出し入れによつて浮き蓋が損傷しないように必要な通気管等を設けること。
・浮き蓋を常に特定屋外貯蔵タンクの中心位置に保持し、かつ、回転止めを設けること。
・浮き蓋の外周縁は、たわみ性があり、かつ、側板に密着する性質を有する材料により被覆されていること。
・回転止め及び浮き蓋の外周縁の被覆等の滑動部分に用いる材料又は構造は、発火のおそれのないものとすること。
・浮き蓋に蓄積される静電気を有効に除去する装置を設けること。
・簡易フロート型の浮き蓋は、告示で定める浮力を有する構造とすること。
・簡易フロート型の浮き蓋の浮き部分相互の接続箇所は回転性を有する構造とすること。
・フロートチューブの長さは6m以下であること。
(特定屋外貯蔵タンクのうち告示で定めるものは適用しない。)
・フロートチューブの円周方向に溶接接合がないこと。

 

←屋外タンク貯蔵所とは?

3.【FAQ】

Q1. 内部浮き蓋はなぜ設置している?

浮き蓋によって貯蔵内容物の蒸発損失を防止し、雨等の水分の混入や空気との接触を嫌う製品の貯蔵に使われています。

 

Q2. 他に注意することは?

浮き蓋付特定屋外貯蔵タンクに係る技術基準の運用について(平成24年3月28日 消防危第88号)等が発出されています。

 

4.【浮き蓋の例】

 

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元消防士・全類取得消防設備士・行政書士の行政書士法人吉村防災システムが回答いたします。

 

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